伊方訴訟ニュース第103、104、105号 (1981年3、4、5月)

伊方訴訟ニュース103、104、105号をアップします。そろそろ夏休みになるので、アップのスピードを加速します。最近少し停滞気味で申し訳ありません。

伊方訴訟ニュース第103号

控訴審第19回公判 海老沢証人「安全神話」の今減を鋭く指摘 「TMI事故ではECCSは役立たなかったし、それは決して例外ではない」/控訴審証言記録13 佐藤一男証人(被告側)の反対尋問(その6)(第16回公判 1981年11月25日)/現に起こった事故も安全審査の対象でない/報告書に無くとも二次系の審査やっている/なぜ主給水系の弁が閉じたのか確定できぬ/なぜ補助給水系の出口弁が閉じていたのかも/「冷却材ポンプ停止はミス」は国側のミス/逃し弁の元弁うっかり閉じられぬ/TMIの加圧器水位の低下をどう説明するか/日本の原発の緊急手順書の表面だけ見た/2号炉訴訟 松山地裁大法廷 3月24日(水)午前10時 原告らの求釈明に対する被告側の答弁書は、すでに提出されているが、スリーマイル島原発事故についての詳細な主張は、依然として提出されていない。これも国側の苦悩の現われか。/控訴審第20回公判 4月23日(金)午前10時30分 高松高裁6階大法廷

伊方訴訟ニュース第104号

2号炉第11回公判 原告らが被告国側の引き延ばしを追求「裁判長、どちらが悪いか教えて下さい」/控訴審証言記録14 佐藤一男証人(被告側)の反対尋問(その7)(第16回公判 1981年11月25日)および第17回公判(1981年12月16日)「B & W型は加圧器水位の低下急」は本当/ECCSを止めた操作は正当でないのか/緊急手順書に無い事態は放置してもいいのか/加圧器水位の上昇も正常でなかったか/ECCS起動信号をバイパスした原因は/アメリカのポンプと違うのか/SI信号のバイパス、リセットとは/ECCSの停止は手動で/日本でも加圧器水位でECCSを絞る/「ECCS動作は知っていた」?/なぜ運転員のミスと云えるのか/温度計は信頼できるものだったのか/控訴審公判 高松高裁6階大法廷 第20回 4月23日(金)午前10時30分 海老沢 徹証人の主尋問の継続と、国側からの反対尋問/第21回 5月28日(金)午前10時30分 内容未定

伊方訴訟ニュース第105号

控訴審第20回公判 国側:「LOCAと判断できる材料は豊富だった」 海老沢証人:「それは事故後だから言えること」/控訴審証言記録15 佐藤一男証人(被告側)の反対尋問(その8)(第17回公判 1981年12月16日)NRCも水位計を頼りにしていた/「水位計の振舞いは知っていた」?/加圧器水位計の事故中の振舞いについて/ECCSの性能と加圧器水位計は不可分/水素爆発に気付かなかった/爆発時の圧力データもいろいろ/もっと大規模な爆発も/大飯原発でも大丈夫とは言い切れぬ/安全審査では水素爆発を考えていない/再臨界の恐怖/格納容器の隔離解除は必要でなかったか/事故時の対応不十分な計器もある/流出放射能量を推定した根拠の詳細知らぬ/控訴審第21回公判 5月28日(金)午前10時30分 高松高裁6階大法廷 海老沢 徹 原告住民側証人に対する被告国側からの反対尋問の続行と、住民側からの再主尋問を予定。なお、次回以降の審理予定についても決定の見込み/2号炉第12回公判 6月9日(水)午前10時 松山地裁大法廷 被告国側が半年以上も引き延ばしてきた住民側に対する釈明文書が提出され、さらに住民側から、求釈明が行われる予定。