伊方訴訟資料 1976年

ニュース以外の伊方訴訟関連資料を幾つかまとめてアップします。

主に1976年に印刷・発行されたものです。

伊方訴訟資料 1976年

内訳:伊方原発設置許可取消行政訴訟 裁判斗争支援の特別カンパの訴え/ニュース第2号(1976/7/12発行)「反原発国際会議」に代表を送る会/【ビラ】伊方原発粉砕労学共斗3名不当逮捕さる!絶大な支援と圧倒的カンパの集中を!/「朝日ジャーナル」記事”ゲンパツ”にあらがう人びと-愛媛県西宇和の住民運動をみる-(1973/2/23号)/垣見証人証言要旨/雑誌「原子力工業」記事”間もなく結審 伊方原発訴訟 -インタビュー 科学技術庁安全審査管理官 堀内純夫氏に聞く- (第23卷 第10号)

伊方訴訟ニュース 第26号〜第30号 (1975/10-76/2月)

伊方訴訟ニュース 第26号〜第30号をアップします。公判記録が多いためページ数がずいぶん増えています。

 

伊方訴訟ニュース第26号

国側、企業ベッタリを露呈 第8回公判(50.9.25)を傍聴して/決定無視の範を示す国側の”語録”/原告、被告双方から申請された証人/文書提出命令に対する高松高裁決定を得て(終稿) 伊方原発訴訟弁護団 平松耕吉/辛抱することは行動することより難しい 伊方原発に原子炉搬入/第9回公判10月23日午前10時松山地裁大法廷 原告側 藤本陽一証人の主尋問

伊方訴訟ニュース第27号(20頁)

榎本陽一証人の陳述法定圧す 逃げの一手の国側の姿勢/証言記録1 藤本陽一証人(原告側)の主尋問(第9回公判1975年10月23日)(前半)/わが国の原子力発電の生い立ち/大量の放射能の生成と蓄積/放射線障害について/これまでの原子炉事故の教訓/放射能の無毒化は不可能/事故の災害評価の不一致はどこから/安全審査における災害評価のカラクリ「格納容器は絶対にこわれない」/第10回公判11月27日午前10時松山地裁大法廷 被告側 内田秀雄証人の主尋問

伊方訴訟ニュース第28号(20頁)

第10回公判 さえない内田証言/証言記録2 藤本陽一証人の主尋問(後半)/格納容器は壊れないのか?/安全審査のカラクリはどこに/仮想事故とは何なのか/「想定不適当事故」で逃げる/破滅事故の確率は計算できるのか/確率論で扱えることなのか/残る問題はECCS(緊急炉心冷却装置)の信頼性/お粗末な計算方式/ECCSはPWRの泣き所/第11回公判1月29日午前10時松山地裁大法廷 原告側 藤本陽一証人の反対尋問 被告側 村主 進証人の主尋問(傍聴歓迎)

 

伊方訴訟ニュース第29号(24頁)

会員、ニュース読者から激励の言葉 「いまなら、原発を止めることができる 皆さん、がんばろう!」/証言記録3 内田秀雄証人(被告側)の主尋問(第10回公判)(前半)/「私は第一級の専門家です」/安全審査の手続きについて/ウインズケールやSL-1の事故とは無縁/事故ではなく「現象」だ/安全確保の基本的考え方/平常運転時の安全性/事故防止対策/現場検証 1月30日午后 伊方原発建設現場

伊方訴訟ニュース第30号(24頁)

第11回公判の現場検証を斗って 顔面蒼白の国側代理人 重い状況の中で自信を深める原告団/証言記録4 内田秀雄証人(被告側)の主尋問(第10回公判)(後半)/「安全保護系」の特徴/立地審査のための想定事故とは?/ラスムッセン報告は信頼性は薄いが、総花的には大事故の確率は低いという結論/蒸気発生器とは/蒸気発生器の欠陥とその原因/放射能が漏れても運転できるのだが…/第12回公判 2月26日午前10時 松山地裁大法廷 被告側 内田、村主両証人の反対尋問 (立証段階での一つの山場。原告、弁護団、傍聴者一体となって国側に痛打を!)

 

 

ヨウ素剤配布ー各地の状況

福井県の状況

(1) 県内の原子力発電所

県内に5カ所の原発

敦賀市・美浜町(嶺南東部):日本原電敦賀発電所、もんじゅ、関電美浜発電所

大井町・高浜町(嶺南西部):関電大飯、高浜発電所

5 km圏(PAZ)、30 km圏(UPZ)内の配布対象者数(2018/10/1現在)

PAZ 5市町(高浜町、大飯町、小浜市、美浜町、敦賀市):約1万人(内8割が高浜町)

UPZ 上記5市町+7市町(若狭町、南越前町、南若桜町、越前市、鯖江市、福井市):32.8万人

(2) 事前配布説明会

  • 2014~18年(平成26~30年)に年19回から44回、述べ124回(但し土日祝日、平日夜開催)
  • この他、月1回、県健康福祉センター及び若狭高浜病院において定例配布説明会
  • 配布率 (問診数/対象者数)は、61.9~80.9 %
  • 2016.11月~ ゼリー剤配布開始(3歳未満)。また、2017.8.5~ ヨウ素剤更新説明会(3年毎)開始
  • 開催準備:5 km圏内に会場設置(公民館等)。住民に説明会の案内と問診票送付
  • 人員体制:通常20名程度 医師1名、薬剤師 1~2名、保健師3~6名、事務員10名程度。

会場での作業の流れ:1 受付、2 ヨウ素剤の効果等について説明(DVD活用)、3 問診(保健師→薬剤師→医師) 4 安定ヨウ素剤の配布⇒一人30分程度

(3) 説明会現場の様子と課題

課題:事前の新規・更新・年齢別の配布資料の送付が煩雑。住民に取って説明会参加が負担。要員(医師、薬剤師)の手当が大変。

(4) 安定ヨウ素剤の備蓄状況と(30 km圏内への)緊急配布

備蓄場所および備蓄量

  •   UPZ圏内住民(12市町約338,000人)への安定ヨウ素剤の緊急配布に備え、保健所、市役所・役場、公民館等の計53か所に備蓄
  •   備蓄量 丸剤192万丸、ゼリー剤3万200包

緊急配布方法

  • 県および関係市町職員が、備蓄場所から一時集合場所等に設置する緊急配布場所に安定ヨウ素剤を搬出の上、避難住民に順次配布
  • 緊急配布場所 12市町114か所

安定ヨウ素剤の問診票券受領書(福井県)

鹿児島県の状況

(1) 経緯

  • 2013年6月 原子力規制庁は、福島第一原発事故の教訓を踏まえ、 安定ヨウ素剤を事前配布する方針へ

・ 2014年6月 鹿児島県は全国で初めて事前配布を実施

・ 2018年までの5年間で、計38回住民説明会を開催(2018年12月末現在)

・ 2018年6月時点で、事前配布率は 約7割

  • 鹿児島県におけるPAZ圏内の安定ヨウ素剤配布実績(2018.6.17時点) 対象人数 4,197人
  • 配布者数 2,879人(68.6%) 受診勧奨,不配布(医師判断) 23人 受取辞退 268人 問診票未確認者数(配布説明会未参加者数) 1,027人

(2) 川内原発の5 km、30km圏

(3) 住民説明会の現状(5 km圏内)

鹿児島県と薩摩川内市の共催により実施

平成30年度の開催実績

  • 開催回数: 上半期2回下半期は更新配布会と併せて7回、計9回説明会開催( 休日中心)。
  • 開催1回に必要な人材: スタッフ数は20人以上(自治体職員)。 専門職は医師1~2人、薬剤師10人以上、保健師は5人以上。
  • 医師は、川内市医師会が派遣。

問題点

  • 休日にスタッフを集めるのは容易ではなく、現状としては、川内市医師会でも役員が 交代で対応。
  • 台風の多い鹿児島県では、警戒警報のため開催中止(延期)を迫られることもある。

(4) まとめ

1.鹿児島県は全国で初めて事前配布を実施した県

試行錯誤を重ねながら、2014年6月から2018年まで計38回住民説明会を開催。

2.住民説明会方式は、住民にとっても運営側にとっても限界あり

☑住民がヨウ素剤を受け取る機会は説明会開催日に限られる

☑台風など天候に左右され開催延期になる不安定さ

☑スタッフ確保等の運営上の負担は多大 など

3.住民説明会での医師の役割が不明確。かかりつけ医の活用も。

4.事前配布の方法を簡素化する方向で見直しを。

ひたちなか市の状況

ひたちなか市は今年(2019年)2月、「原子力災害に備えたひたちなか市広域避難計画に係る 基本方針について」を策定・公開している。

ひたちなか市 広域避難計画に係る基本方針

その中のヨウ素剤配布に関する3ページのみを抜き出して下記に掲載する。緊急配布の際多くの困難が予測されるとして、30 km圏でもヨウ素剤の事前配布を行っていることが特徴である。

 

 

 

 

伊方訴訟ニュース 第21号〜第25号(1975/5-9月)

伊方訴訟ニュース 第21号〜第25号をアップします。

伊方訴訟ニュース第21号

「担当者メモ」も含め一切の資料の提出を 原告側「文書提出命令申立」の補正書提出/ヒュール(独)とシカゴ(米)の住民 原発裁判に勝利/やっぱり「中央構造線」は地震の巣 「大分県中部地震」の教訓/美浜1号の後を追う2号 燃料棒の曲りも再発/BWR(沸とう水型)も負けじと後を追う。

伊方訴訟ニュース第22号

松山地裁 文書提出を国に命令 「担当者メモ」については却下 第7回公判延期、双方が即時抗告/「国側の主張を根底からくつがえす」美浜2号機事故に関し準備書面提出/反原発全国集会に結集しよう。

伊方訴訟ニュース第23号

国側の独善的な「即時抗告」に痛撃 原告側から反論書提出/第7回公判 積極的な裁判所の姿勢 次回に立証計画を提示/語録集(『国際経済』6月号より) 山口恒則四国電力社長/科技庁 山口社長をしかる (読売新聞 6月26日号より)/各地から 県漁連の指導にもかかわらず原発反対漁民61名も結束す/タンブリン博士を迎えて 反原発市民連絡会議(東京)発足アピール

伊方訴訟ニュース第24号

文書提出命令に対する高松高裁決定を得て 伊方原発訴訟弁護団 平松耕吉/「ヒロシマ」30周年「核志向に総反省を」国の内外からアッピール/コミュニケ(一部分の要旨) 大会宣言(要旨) 討論(要旨) 宣言

伊方訴訟ニュース第25号

国側、企業秘密に苦慮/文書提出命令に対する高松高裁決定を得て(続き)/反原発全国集会成功裏に終る 集会宣言