伊方訴訟ニュース 第66号〜70号 (1979/2~1979/6月)

伊方訴訟ニュース 第66号〜70号 (1979/2~1979/6月)をアップします。

伊方訴訟ニュース 第66号

控訴審第2回公判 いつの間にか通産大臣が被告に 国側の不法で審理進まず/国側が準備書面を提出 “門前払い”の主張を重点に/伊方2号炉訴訟 松山地裁が裁判官忌避を却下 住民側 高松高裁に抗告

伊方訴訟ニュース 第67号

判明した美浜3号「支持ピン事故」の重大性 玄海、伊方にも同じピンを使用 伊方住民ら町と県に「公開質問」/公開質問状/控訴審公判日程 第3回 5月25日(金)午前10時半 被告国側の答弁と原告住民側の反論、第4回 6月25日(月)午前10時半 内容未定

伊方訴訟ニュース 第68号

スリーマイルは遠からず 伊方原発を完全撤去せよ 運転継続は明白な犯罪行為/伊方原発の完全撤去を求める要求書(八西連絡協議会)/申込書(弁護団)/スリーマイル原発事故の経過 2次冷却水の完全停止→ECCS役立たず→炉心の崩壊、部分溶融→大量の放射能流出/破たんした柏木判決/伊方町長住民に陳謝/伊方原発もブレーキ装置の破損判明/第3回控訴審公判 5月25日(金)午前10時半より

伊方訴訟ニュース 第69号

原告住民側準備書面を提出 スリーマイル島原子力発電所の事故は原判決の誤りを「実証」した/2号炉訴訟 裁判官忌避を高松高裁棄却/10年の怨念今ここに 伊方町長山本長松氏と最後の出合い/「伊方原発、お前もか」

伊方訴訟ニュース 第70号

控訴審第3回公判 国側厚顔にも準備書面を陳述 裁判長二傍聴人に退廷命令/中間判決/直ちに許可処分の執行を停止せよ/原告・弁護団 四電本社に抗議/控訴審第4回公判 6月25日(月)午前10時30分 高松高裁6階法廷➖住民側準備書面(2)陳述(継続)と、スリーマイル島事故についての国側準備書面の提出と陳述

伊方訴訟ニュース 第61号〜65号 (1978/9~1979/1月)

伊方訴訟ニュース 第61号〜65号 (1978/9~1979/1月)をアップします。

伊方訴訟ニュース 第61号

2号炉訴訟 裁判官忌避で松山地裁の姿勢を問う 豊崎火力原告団が激励 国側ようやく「答弁書」提出/裁判官忌避申立書/2号炉訴訟 被告国側の「答弁書」

伊方訴訟ニュース 第62号

控訴審第1回公判を前に柏木判決糾弾の準備書面を提出/2号炉訴訟 被告国側の「答弁書」(後半部)/伊方1号炉で放射能漏れ/控訴審第1回公判 10月27日(金)午前10時30分 高松高等裁判所

伊方訴訟ニュース 第63号

控訴審初公判 ”稀代の悪判決”を糾弾/伊方原発一次冷却材漏出事故 二つの弁の同時故障が原因

伊方訴訟ニュース 第64号

控訴判決確定まで執行を停止せよ 抗告申立の準備書面を提出 準備書面/伊方原発用燃料集合体16体 大阪堺泉北港から初めての積出し/伊方原発内の汚染進行?/柏木裁判長予定の(?)”巣帰り”/訃報 福野誠一さん

伊方訴訟ニュース 第65号

伊方原発燃料棒損傷の事実明るみに 3月定期検査を2月に繰り上げ/控訴審第2回公判 2月9日(金)午前10時30分

 

国会事故調査報告書 全文アップの続きです。

2011年3.11福島原発事故に関し、その原因についての再度の議論の深化のためのきっかけ、あるいは資料として活用されることを願っています。以下、国会事故調報告書後半の資料です。

報告書2 第4部 1-2

報告書2 第4部 3-4

報告書2 第4部 5

報告書2 第4部 6

 

国会事故調査報告書(全文)をアップします。

 

 2011年3.11福島原発事故に関し、その原因についての再度の議論の深化のためのきっかけ、あるいは資料として活用されることを願っています。

大変長いのでまずは前半。

報告書1 はじめに、、本文詳細目次

報告書1 第1部

報告書1 第2部 1

報告書1 第2部 2

報告書1 第3部 1-2

報告書1 第3部 3-6

国会事故調報告書に関しては、最近では石橋 哲さんの次の記事が存在する。

「原発事故経ても忖度ばかり、安全神話、まるで進撃の巨人」

https://digital.asahi.com/articles/ASMDN42C6MDNUPQJ00B.html?iref=pc_ss_date

 石橋さんは、2011年3月におきた福島第一原発事故をめぐり、国会が設けた民間人からなる独立の事故調査委員会(国会事故調、1年間の時限)において、事務局で実務を担った。今も高校などで事故調報告の真髄を語り続ける。インタビュー後の記事の中で石橋さんは次のように述べている。以下上記記事から引用する。

 

➖解散して7年以上も経つ事故調の話をするのはなぜ?

 「事故の背後には、自らの行動をずっと正当化し、責任回避を最優先し、記録を残さないできた不透明な組織と制度があり、それらを許容する法的な枠組みがあったと事故調は指摘しました。その根本原因の解決に向けて不断の改革の努力を尽くすことが、国民一人ひとりの使命だと報告書に書いたからです」

 「国会事故調は、国会が憲政史上初めて作った独立調査委員会です。事故が起きた11年の12月にでき、翌12年7月に592ページに及ぶ報告書を衆参両院の議長に提出しました。委員10人の下、最盛時は約100人のスタッフが延べ1167人の関係者に900時間以上話を聴き、東電や規制官庁に2千件以上の資料を請求して、事故原因や再発防止策を探りました」

➖報告書をもっと知ってもらうための活動、高校でのゼミ(題材は「進撃の巨人」

「そこで友人や知り合った高校生、大学生らと『わかりやすいプロジェクト』という活動を始めました。報告書の内容を一人でも多く知ってもらおうと、メンバーが手作りで動画などにまとめ、ウェブで公開しています」

「これは城壁の外に人を食らう巨人がいるという設定です。安全を守る壁の絶対性を説く支配層、それに従う普通の人々、壁に疑問を抱く少数派の3グループに分かれて、それぞれが何を大事にしているか議論したうえで、そのためにどう行動するかを発表してもらう『なりきりディスカッション』をしました。支配層と普通の人々が疑問を抑えつけ、壁に疑問を持つ人々が少数である限り、巨人が壁を壊してなだれ込み、多くの人が食われる結果を招きます」

➖本当の原因は「制度的な欠陥・問題」

「事故や災害が起きると、様々な問題が一挙に顕在化します。それは慢性の病気が急に悪くなった状態に似ています。解熱剤で発熱を抑えるなどして一時的に楽になったとしても、もとの病気を治さなければ再発します」

 「顕在化した問題は氷山の一角です。本当の原因は、その前から抱えていた制度的な欠陥・問題で、そちらの方がずっと重要ですが、十分に議論されていません。メディアの注目も足りません」

「社会は変わってきた。だからあきらめない」

今月5日には衆議院の原子力問題調査特別委員会に、同委員会アドバイザリー・ボード(会長=黒川清・元国会事故調委員長)のメンバーとして呼ばれました。国会の取り組みはいかがですか。

「17年にボードができてから4回出向きました。国会事故調があったことさえ知らない国会議員がたくさんいて衝撃を受けました」

 「事故調はたかだか半年活動しただけで、手を着けられなかった問題がたくさんあります。なので国民の代表である国会で調査や議論を継続するよう提言したのですが、ほとんど実現していません」

「未解明部分の原因究明や、原子力をめぐる組織的・制度的問題の解決など、大がかりな取り組みになるので、実施計画を作って進み具合を国民に公表することや専門家による独立調査委員会を活用することといった具体策も挙げてあるのですが……」

 「この間、米国の連邦議会は専門家に依頼し、福島第一原発事故について2年間かけた調査を2回実施しています」

 ➖国会を含め日本社会はなぜ変わらないのか?

「変えるより変えない方が楽で合理的だからです。国会議員にとっては有権者の支持を集めることが重要です。『どうすればいいだろう』と議論で悶々(もんもん)としている姿より、見栄えよく誰かを非難している様子が報道された方が票につながると思うから、変わらないのです。そういう有権者、商業メディアだからです」

「何もせずに国会が悪い、政治が悪いと言っていても、何も変わりません。昨日と同じような行動を選択するから、昨日と同じような日がまた一日延びるのです。社会は与えられるものではなく、『私』が『今』創るものです。自分を変えることは一番簡単です。国会議員も自分の周囲の有権者がどう考えているかを見ています。『変えることが合理的なんだ』と思えば、必ず変わります」

「世界史の教科書を開くと、この一行の中に何人が押しつぶされる思いをしただろうと考えます。でも、社会は変わってきました。だから、あきらめません」

 興味のある方は是非記事をお読み下さい。また、関連団体『わかりやすいプロジェクト』https://www.naiic.netから報告書についての資料も公表されているので、そちらも参照されたい。

 

伊方訴訟ニュース 第56号〜60号 (1978/4-1978/8月)

伊方訴訟ニュース 第56号〜60号 (1978/4-1978/8月)をアップします。

 伊方訴訟ニュース 第56号

国内、外の注目の中で裁かれる松山地裁・伊方2号炉異議申立棄却決定書/愛媛県「伊方原発環境放射線調査結果」に対する住民の追求と県の対応/判決を前に交換燃料棒の搬入を計画 住民・労組一体の阻止・抗議体制/電算労働者の処分に抗議を/「反原発新聞」正式に発足/最低の設備利用率 最高の労働者被爆/判決公判 4月25日(火)午前10時より 松山地裁大法廷 伊方原発行政訴訟裁判勝利総決起集会 4月24日 午後5時30分より 松山市堀之内公園 伊方原発反対八西連絡協議会、原水爆禁止日本国民会議愛媛協議会 共催

 伊方訴訟ニュース 第57号

高松高裁上告に当たり伊方支援の全国の皆さんに 声明書/弁護団声明/控訴状/矛盾に満ちた「判決理由」/「技術と人間」特集号

 伊方訴訟ニュース 第58号 

私たちの決意 伊方原発2号炉行政訴訟原告団/伊方2号炉設置許可取消請求訴状/原告団に寄せられた柏木判決抗議の電文/会員・読者の皆さんから

 伊方訴訟ニュース 第59号

第1回公判期日決定 控訴審10月27日、2号炉訴訟9月11日/反原子力東京連絡会議主催6・17伊方裁判報告会/松山地裁 住民の訴えをすべて切り捨て/伊方原発安全宣伝誌配布に対し地元住民らが激しく抗議

伊方訴訟ニュース 第60号 

2号炉公判期日流動的 原告団代表 裁判所と話し合い/通産省と科学技術庁の暴挙 美浜1号炉の運転再開許可

トリチウム水問題についてー(5) 海流に乗るトリチウム汚染水ー

「トリチウム水」問題の2回目としては、今政府、環境省、原子力規制委員会、東電によって隠されている「トリチウム水」の福島県沖への海洋放出がもし行われたらどうなるか?について扱っていきます。

いわゆる御用学者や忖度官僚が事実を隠蔽しつつ示す都合の良いデータ。これを確信犯的に「科学的根拠」として「海洋放出しかない」と声高に叫ぶ官僚や政治家(特に政権にへつらって無責任に大阪湾放出を引き受けようとする大阪府知事・市長)などには、前の記事も合わせ是非読んで頂きたいと思っています。これらを読んだ上でなお「海洋放出」の主張を変えないのであればその実効は、海洋放出の前に自分たちの家族に海洋放出水を十分長期間飲ませ、人体実験で安全性を証明した後にして欲しいと思います。彼らにそんな勇気があるとは思えませんが(笑)。

なぜなら、彼らはその主張に命をかけてはいないからです。これに対し、それらの海域で生活し生計を立てている、海洋放出に反対する漁民や地域住民の方々は、まさに命をかけた戦いを続けています。地域住民の要望・願いこそが真っ先に聞かれ、尊重されねばなりません(参考文献:「海流に乗るトリチウム汚染水 東京近郊の太平洋沿岸まで汚染の可能性」ティム・ディアジョーンズ(英国の海洋汚染研究者・コンサルタント)DAYS JAPAN 2018年11月号)

1) トリチウムの生態系への影響の過小評価

*福島第一原発汚染水の現状

放射能に汚染された地下水+事故時に使用された緊急冷却水の残留水など=液体放射性廃棄物 約92万トン

⇨海洋放出へ(IAEA=国際原子力機関、原子力規制委員会、東京電力など)

*生態系への影響の過小評価仮説:「汚染水は無限に希釈され、沿岸の住民や海洋利用者に何ら脅威を与えない(食物連鎖、生物濃縮無し)」

次ページ以降で、‘90~ 原子力産業の影響下に無い独立した研究者たちによる新たな実証的な研究結果(⇔ 原子力産業の仮定)を紹介

2) 最近の新たな実証的研究

*‘93 英国の専門誌

環境中に放出されたトリチウムは、生物の体内に入りそれが細胞の有機物に取り込まれることで、長期に渡って排出されないといわれる有機結合型トリチウム(OBTが生成されることが明らかにされた。

*‘01年の調査

核施設の液体排出地点から遠く離れた下流地点でも、排水地点と同程度の最高濃度のトリチウムが観測された。これは、生物に取り込まれてOBTとなるだけでなく、食物連鎖によって濃縮されていくことを明らかにした。

*’02年の英国の全海域をカバーした環境モニタリング

肉食生物や海底近くに住む魚のトリチウム濃度が草食生物のトリチウム濃度より高かった。これは食物連鎖に入り込んだトリチウムが生物濃縮されていることを示唆。

3)有機物と結合するトリチウムの性質

   海岸沿いや沿岸地域で有機物の濃度を高めるような条件のある場合特に重要となる。

*具体例:

a) 海岸線が浸食されている、

b) 放射性物質以外でも有機物を放出するパイプラインがある、または、河川からの流れ込みがある、

このような場合には有機物の濃度が高まりよりOBTが生成されやすくなる!

*福島の海岸とその下流領域(福島以南の太平洋沿岸):このような有機物の流入源が多数存在 ⇒ 海流に乗って東京近海へ

4) 沿岸住民の被曝

沿岸部住民(海岸から10マイル=16 km以内に住む人々)の被爆経路

  • 食事の経路:汚染食材の摂取
  • 環境的経路;エアロゾル(気体中に微粒子が浮遊している状態)、波しぶき、水蒸気、高潮による海から陸への拡散など
  • 吸入経路:呼吸

福島以南の海岸線で、沿岸住民の被爆を強く促す複数の条件:

  • 福島沖の海流の動きは人口密集地帯を向いている。
  • 本州太平洋岸の有機沈殿物の堆積は比較的高いレベルにある。
  • 陸方向に吹く風や季節特有の暴風、沿岸の氾濫や高潮は海岸線でくだける大波を発生させ、海水飛沫やエアロゾルの生成を促進する。

5) 海流の影響

 

*福島事故の2年後にはカナダの大陸棚海域では、環境中のセシウム濃度が事故前の2倍に上昇!=汚染水放出が世界で注目される理由

6) 汚染水放出は現在も続いている!?

それにも関わらず

*太平洋沿岸の海水、野生生物、海産食品、潮流、沿岸地帯の陸上環境や住民の健康等についても未調査

☞ これまで放出されたトリチウムによる海岸地帯住民の被爆が「なかった」とする主張は重大なデータの欠落があり、立証もされていない!したがって、

大量かつ高濃度の貯蔵汚染水の大量放出は計画は、科学的な根拠も正当性もなく禁忌である上に、太平洋沿岸住民が被る可能性のある健康被害に対し、あまりにも無責任である。

トリチウム水問題についてー(4)トリチウム自体の健康影響ー

今回から何回かに分けて、最近議論になっている「トリチウム水」問題について、幾つかの資料を参考にして作成した要約(学習資料)をアップしていきます。一般の方々が家族や友人と議論を始めるきっかけになれば、と思っています。全体の予定目次は今のところ次のような内容とするつもりです。

  1. トリチウム、及び「トリチウム水」とは?
  2. 「トリチウム水」の中身
  3. 多核種汚染の影響
  4. トリチウム自体の健康影響
  5. 海流に乗るトリチウム汚染水
  6. 福島第一原発汚染水の現状

第1回目は、本質的かつ最も重要なな問題である、トリチウム自体が及ぼす健康影響、をまず扱ってみたいと思います(参考文献:「DNAに取り込まれるトリチウムとその健康影響」河田昌東DAYS JAPAN 2018年11月号)。

1) トリチウムの特異性

「トリチウム水」安全性の根拠(とされる主張):

  1. β(ベータ)線エネルギーが極めて小さい(紙一枚でも遮ることができる)
  2. (体内に入っても)普通の水と交換して短期間で体外に出て行く

これらは大きな誤りを含む。なぜなら、体内に入ったトリチウムは生物学的変化をする!すなわち、体内の有機物に取り込まれたトリチウムは有機結合性トリチウム(OBT, Organic Bound Tritium)となり、体内に長く留まる。そしてDNAに取り込まれる。

*DNA: 4種類の糖塩基(デオキシアデノシン、デオキシグアノシン、チミジン、デオキシシチジン)で出来ており、これらの糖塩基にはたくさんの水素が付いている。

2)有機結合性トリチウム(OBT)の性質

*トリチウム水は(普通の水と同様)口、呼吸、皮膚を通じて体内に入り、細胞の中で様々な合成・代謝反応に関与し、水素と同様にタンパク質や遺伝子DNAの構成成分になる。

*体内の有機物に取り込まれた 有機結合性トリチウム(OBT)は、その分子が分解されるまで細胞内に長期間留まり(DNAの一部になったOBTの体内残留期間は15年以上;放射線生物学者ロザリン・パーテルによる)、

a) β線を出し続けて内部被曝をもたらす

b) 放射線被曝とは全く異なる仕組みでDNAをも破壊(以下そのメカニズム)

トリチウム→(β崩壊)→ヘリウム(極めて安定)

⇨トリチウムとDNAとの結合が切れる

=トリチウムと結合していたDNAを構成していた炭素や酸素、リンなどが

不安定になる⇨DNAの破壊!

3)トリチウム汚染の健康影響例(1)

*人間リンパ球の培養実験

DNAの構成要素の一つチミジンの水素をトリチウムで置き換えると、トリチウム濃度が37 Bq/mlくらいから染色体異常が始まり、190,000 Bq/mlでは100 %の染色体が破壊される。

*長期間のトリチウム投与実験

雌のリスザルに妊娠から出産までトリチウム水を飲ませると、生まれた子供の雌の卵巣には卵細胞が殆ど無かった(米国カリフォルニア ローレンスリバモア国立核研究所による長期間投与実験)

参考:福島第一原発のトリチウム汚染水の排出基準:60,000 Bq/l =60 Bq/ml

4)トリチウム汚染の健康影響例(2)-1

*現場被害1

イギリスブリストル海峡セヴァーン川河口、ヒンクリーポイント、バークレイオルドベリ両原発とニコムドアマーシャム放射化学実験所からの排水が下水道を通じて流入)

この廃水にはトリチウムが多く含まれる他様々な有機物が含まれていた。この海水のトリチウム濃度は10 Bq/mlであったが、海底の表層土壌には600 Bq/g、海藻(ヒバマタ)には2,000 Bq/g、ムール貝には10,000 Bq/g(いずれも乾燥重量当り)のトリチウムが含まれ、その殆どは有機結合性トリチウムであった(2001年論文)。

5)トリチウム汚染の健康影響例(2)-2

*現場被害2

カナダ オンタリオ湖周辺、カナダ特有の重水型原子炉8基がある。冷却材に重水を使うため原子炉内で大量にトリチウムが発生、大気とオンタリオ湖に廃棄されている)

周辺地域では出産以上や流死産、新生児のダウン症候群、心臓疾患や中枢神経の異常も増加(1978−85年、カナダの環境団体、シエラクラブカナダが論文で報告)。

*新生児に影響が大きい理由は、トリチウム水が母親の胎盤を透過して胎児のDNAに入り込み、盛んに分裂しつつある胎児のDNAを破壊するから。

 

伊方訴訟ニュース 第51号〜55号 (1977/11-1978/3月)

伊方訴訟ニュース第51号=第55号(1977/11-1978/3月)をアップします。

伊方訴訟ニュース第51号

国側を圧倒しつつ結審 判決は来年4月25日/被告(国)の採取陳述(原告側の反論陳述は次号掲載)/伊方2号炉異議申立 海底地質の再調査を要求

伊方訴訟ニュース第52号

マスコミ共斗などの抗議行動で四国電力の原発宣伝放映取りやめ/結審における原告側最終反論(前号の被告側最終陳述に対する陳述)/拝啓 柏木裁判長様 山口県田万川町一住民からの手紙

伊方訴訟ニュース第53号(20頁)

「伊方原発すぐ傍のトイの再調査を」2号炉異議申立住民ら追求/記録 被告申請人の証言に対する意見書/会員・読者の皆様への年賀状

伊方訴訟ニュース第54号

社会党国会議員調査団を迎えトイのボーリング調査で四電を追求/記録 被告申請人の証言に対する意見書(前号につづく)

伊方訴訟ニュース第55号

4月25日の判決を前に現地を中心に高まる緊張/2号炉異議申立棄却/異常値を無視して『変化なし』 県の放射線調査に住民抗議/内閣総理大臣への要請文/伊方原発視察旅行を終えて 蒲生田原発を阻止する椿町住民の会 平松地区 加茂 尚/『反原発新聞』 有志により発行の準備が進められています/書評 「ドキュメント原子炉災害」ジョン・G・フラー著 田窪雅文訳 時事通信社 ¥1,300

伊方訴訟ニュース 第46号〜50号 (1977/6-10月)

伊方訴訟ニュース 第46号〜50号 (1977/6-10月)をアップします。

いよいよ結審を迎えます。

伊方訴訟ニュース第46号 (20頁)

植村裁判長の腰痛を理由に松山地裁ふたたび公判取り消し/司法行政上の措置の申入書/申立理由補充書(三)/愛媛県伊方発電所の原子炉の設置変更(2号炉増設)許可処分に対する意義申立書/国側 恥知らずにも『門前払い』を裁判所に要求/第22回公判 松山地裁大法廷 6月23日(木)午前10時より 裁判官交替に伴う「弁論更新」

伊方訴訟ニュース第47号 (26頁)

柏木新裁判長の就任で結審めざして審理促進/申立理由書(三)後半(前半は前号に掲載)/被告(国側)準備書面(九)/「原発に未来なし」(歌)紹介/原告側準備書面(12)「伊方原子力発電所の危険性及び違法性の全て」増刷!/こんごの予定 第31回公判 7月28日(木)午前 生越 忠鑑定人 反対尋問 午后 木村敏雄鑑定人 反対尋問、7月29日(金) 午前 児玉勝臣被告側証人 反対尋問 午后 原告本人尋問 現地出張裁判8月18日(木) 午前 伊方原子力発電所現場検証 午后 川口寛之原告の臨床尋問、第32回公判 8月25日(木)8月26日(金) 原告本人尋問 この日で、すべての証拠調べ終了。

伊方訴訟ニュース第48号

第31回公判 しどろもどろの”権威ある”国側鑑定人/被告(国側)準備書面(九)公判(前半は前号に掲載)/最終準備書面作成のための資金借入れ計画の訴え

伊方訴訟ニュース第49号

『安全なもんなら、なぜ田舎に来て、住民をだますのか』/予備燃料搬入に抗議/資料紹介 「核燃料再処理工場」原子力情報資料室、「米連邦政府による原子力安全評価の歴史」科学、 1977年7月号/第33回公判 9月29日(木) 午前10時開廷 *裁判所からの求釈明に対する釈明、*原告最終準備書面の陳述。

伊方訴訟ニュース第50号

第33回公判 堂々たる原告側の最終陳述 被告の国は逃げ、結審は次回に/伊方2号炉第2回口頭異議申立 科学技術庁、住民側の追求に立往生/最終準備書面ができました!/第34回公判 結審の予定 10月27日(木)午前10時開廷 *被告側最終陳述、*原告側の反論陳述。

 

伊方訴訟ニュース第41号〜第45号 (1977/1-5月)

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伊方訴訟ニュース第41号 (22頁)

勝どきをあげよう 伊方原発反対八西連絡協議会 原告 福野誠一/証言記録15 柴田俊忍証人(原告側)の主尋問(その2)第13回公判 (1976/5/28)/第20回公判 松山地裁大法廷 1月27日(木)午前10時より 原告側 荻野晃也証人 反対尋問、原告側 星野芳郎証人 主尋問。1月28日(金)午前10時より 被告側 大崎順彦証人 主尋問、原告側 大野 淳証人 主尋問。

伊方訴訟ニュース第42号

国側証人は、まるで四国電力の技術員ー第19回公判傍聴席からー/原告・弁護団、執行停止決定の促進を申立て/申立理由補充書/原告準備書面(12)目次/「防災計画無しの運転は違法、四電に停止を命じよ」住民代表ら愛媛県に抗議/第20回公判 松山地裁大法廷 2月24日(木)午前10時より 原告側 星野芳郎証人 反対尋問、原告側 久米三四郎証人 反対尋問。2月25日(金)午前10時より 原告側 生越 忠鑑定人 主尋問、被告側 大崎順彦証人 反対尋問、原告本人 井上常久氏 主尋問。いよいよ原告の発言開始。執行停止を要求する気迫で法廷を満たそう!

特別カンパのご報告

伊方訴訟ニュース第43号

原告が語る四電の卑劣さに衝撃ー伊方訴訟公判を傍聴してー/証言記録16 海老沢 徹証人(原告側)の主尋問(その1)(第13回公判 1976/5/28)/愛媛県防災計画を発表/伊方原発所長代理 急性白血病で死亡/第21回公判 3月24日(木)午前10時より 原告側 大野 淳証人 反対尋問、被告側 児玉勝臣証人 主尋問、被告側 木村敏雄鑑定人 主尋問。国側の最後の証人登場。児玉氏は伊方の安全審査時の原子炉規制課長で、審査手続きの正当性をのべ、木村東大教授は、お金をかけた地盤鑑定結果を披歴する予定。来たるべき反対尋問におびえつつ。

伊方訴訟ニュース第44号 (22頁)

結審を目前に裁判長交替 最高裁に抗議と要請/国側証人の本音が聞きたい 伊方訴訟公判を傍聴して/国側「意見書」を提出

伊方訴訟ニュース第45号

原告、弁護団からの要請に対し最高裁から応答なし/「弁護団から」抗議と要請書/「原告団から」伊方原発行政訴訟担当裁判長更迭について 抗議並びに要請書/国側の意見書を読んで/国側「意見書」(第2部)を提出/第22回公判 5月26日(木)午前10時より 裁判官交替に伴う「弁論更新」 最高裁の不当な”人事”を追求し、同時に、本裁判の意義、経過、争点などを明らかにしつつ、裁判長らの自覚を促すために、法廷への結集を!